【レポート】第6回 ミラノ派遣オーディション《ピアノタレンツ国際コンクール》

「第6回 ミラノ派遣オーディション」の入賞者から、室崎恵太朗さんと山路優美さんの二名が第一陣としてミラノへ渡り、「ピアノタレンツ国際コンクール」に出場。現地で目覚ましい成果を上げました。

コンクールの選抜と準備

2月のオーディション終了後、選抜された入賞者の方々と個別にヒアリングを行い、挑戦する国際コンクールの時期やレパートリーを綿密に検討しました。その結果、最優秀賞の室崎恵太朗さん(カテゴリーD)と優秀賞の山路優美さん(カテゴリーC)が、6月に開催される「ピアノタレンツ国際コンクール」に挑むことが決定しました。

格式高き「ピアノタレンツ国際コンクール」

同コンクールは、作曲家ヴェルディが設立した音楽家の家「カーザ・ヴェルディ」で毎年開催される、国際ジュニアピアノコンクールです。2009年の創設以来、世界各国から若き才能が集い、華やかな大会として知られています。初回から黒田亜樹(本オーディション代表)が審査員を務めています。

コロナ禍以降、予選はビデオ審査となり、通過者のみが本大会に出場します。2025年は年齢別にA(5〜7歳)からD(14〜17歳)の4部門で実施されました。

W受賞の快挙!現地を魅了した日本人ピアニスト

室崎さん、山路さんは見事ビデオ審査を通過し、6月4日にミラノ入りを果たしました。本大会には、イタリア、ロシア、ドイツ、中国、ルーマニア、セルビアなど多くの国から参加者が集まり、Aカテゴリーに4名、Bに7名、Cに9名、Dに12名が本選に進出しました。

6月5日から7日にかけて行われた本選において、両名は素晴らしい結果を残しました。

室崎恵太朗さん カテゴリーDで第1位を受賞
山路優美さん カテゴリーCで第1位アッソルート(最高位)を受賞

グランドファイナルで「大賞」を受賞、国際舞台へ

6月8日には、アッソルート受賞者のみが出演するグランドファイナルが開催されました。ジャーナリストやスポンサーらで満席の中、カテゴリーAのWangyouxin Guoさん、Cの山路優美さん、DのBozhidar Lazarovさんが演奏。Bカテゴリーはアッソルート該当者なしでした。

最終審査では、黒田亜樹も審査に加わり、協議の結果、すべてのカテゴリーを通して最も魅力的な演奏と将来性を示した参加者に贈られる「大賞」は、山路優美さんとBozhidar Lazarovさんの2名に贈られました。

さらに、審査員のPhilippe Raskin氏(ベルギー)より、副賞としてWangyouxin Guoさんと山路優美さんに、来年ベルギーで開催される演奏会への出演権が授与されました。

次世代へ繋ぐ貢献と今後の予定

今回の快挙に際し、室崎さん・山路さんの両名より、獲得された賞金を次回のミラノ派遣へご寄付いただくという温かいご厚意をいただきました。ミラノ派遣では、初回から一度も絶えることなく賞金のご寄付が続いており、事務局一同、心より感謝申し上げます。お二人の今後のご活躍を、心から楽しみにしております。

2025年は9月、11月に引き続き入選者の派遣を予定しております。

レポート:黒田亜樹

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