提携コンクールでステージ経験を積もう!

提携コンクールでステージ経験を積もう!

提携コンクールは事業開始から15年が経ちました。コンペ・ステップに続く第三のピティナ・ステージとして成長を遂げています。現在は48のコンクール・イベントと提携し、全国357地区で開催・申込数は29,553件と増加しました。(2025年2月17日現在)
「特色のあるコンクール」や「地域に根差したコンクール」、「全国規模のコンクール」など、様々な種類があるため、自分にあったコンクールを見つけることができます。

2月は2週に渡ってピティナ提携コンクールの一つである「日本バッハコンクール」の全国大会が開催されました。このコンクールにはピティナ・ピアノコンペティションに参加している人も多く、今回は約6割がコンペ参加経験者でした。一方でブルグミュラーコンクールなど初めてのコンクールに適しているステージで経験を積み、次のコンクールにステップアップした参加者も多く見られます。

提携コンクールからはじまり、2024年に初めてコンペに参加した生徒さんを指導した先生にお話を伺いました。

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インタビュー

下桶 千紘先生(広島県/指導会員)

参加するコンクールの選び方は生徒によって異なりますが、最初はブルグミュラーコンクールにチャレンジする生徒が多いです。課題曲の難易度が比較的低く、曲数も少ないため、初めての経験として取り組みやすいです。

「コンクール」を通して、目標に向かって努力し評価される、また同年代の子供の演奏に刺激を受けるという経験から、子供たち自らが「もっと素敵に演奏できるようになりたい」と思い、その後のレッスンや練習に主体的に取り組む姿勢に繋がると感じています。

ブルグミュラーコンクールでファイナル進出や受賞を経験した生徒さんには、ピティナ・ピアノコンペティションを勧めることがあります。自信と主体的な姿勢が出来てくるため、もっと難しい曲に取り組んだり、曲を磨き上げる過程を乗り越えやすいです。

初めてのコンクールでは、その過程を経験することが大切だと考えているため、あまり高い壁に挑戦させないことが多いのですが、最初から挑戦することに意欲的な子もいるので、最終的には生徒さん一人一人の性格に合わせて考えることが重要だと感じています。

上岡 純子先生(高知県/指導会員)

コンクールに初めてチャレンジする親子には、課題曲が取り組みやすいものを勧めています。参加することで自信がつき、さらに親子で音楽を楽しむ機会になるのではないかと考えています。 コンクール参加には保護者のサポートは必要不可欠ですが、それが行き過ぎてもいけませんし、子どもだけになってもいけません。かといって指導者だけが前のめりになってもいけませんので、難しいですが三者のバランスをとることが重要だと思います。

経験を重ねたのち、ピティナ・ピアノコンペティションに参加される方が多いですが、時代ごとに課題曲があり、親子の努力と準備がより必要となります。レッスンは1対1なので、他の参加者のことや周囲の状況が分からず、寂しさや不安を感じている保護者も多いです。
それを解消するべく、情報交換の機会として喫茶店でケーキを食べるママさん会を開催しています。普段の練習や日常の様子を共有したり、経験者から各コンクールに参加する際の具体的な注意事項など、様々なことをお話しています。みなさん知っているだろうなと思うことも改めて共有ができ、一方で私も知らないようなことを保護者の方に教えていただいたり、とても勉強になっています。

生徒と保護者の横のつながりを大切にすることで、お互いの頑張りが見えるようになります。そうすることで互いの励みになり、ある種ライバル関係のような、「一緒に頑張ろう」という気持ちが芽生えたら、さらに音楽を楽しむことが出来るのではないかと思います。

中村 弓枝先生(宮城県/正会員/プラチナシンフォニー杜の都ステーション代表)

コンクールについては、参加することを高いハードルとして感じさせないように、一つの「発表の場」として位置づけています。沢山の人が演奏を聴きに来る発表会とは異なり、コンクールは聴衆が少ないため逆にハードルが低く、生徒は自信をもって人前で演奏が出来る機会になっていると感じています。

例としてブルグミュラーコンクールであれば、課題曲を教材として扱ってレッスンで取り組み、その後にコンクールの課題曲であることを伝え、出演の意思を聞いています。一曲でファイナルまで行くことができるため、レッスンの進度に影響が出たり子ども達が追われることもなく、各部門でトロフィーを獲得することを目指し、継続的な目標かつ年間行事の一つとして、ものすごく身近なものになっています。

そうしていくうちに、ピティナ・ピアノコンペティションにチャレンジする生徒さんもいますが、連弾で参加を希望される場合が多いです。友だちやきょうだいと一緒に参加し、アンサンブルの楽しさを味わうことが出来ます。喧嘩する場面ももちろんありますが、入賞できたら「一緒にやってよかった」と達成感を感じますし、それぞれの音色の違いを表現することが今後の課題としてレッスンに活きることが多いです。

一方でピアノステップは誰とも比較されず、自分の演奏を追求することができます。「継続表彰」は学校でも表彰されますし、内申書に自分の頑張りを記録することにも繋がります。

ブルグミュラーコンクール、コンペ、ステップ、バッハコンクールなど、沢山の演奏機会を経て、音楽の楽しさや表現力を育んでいます。


コンペまもなく開幕!

提携コンクールを含むピティナのステージの中で、四期の課題曲を学ぶピティナ・ピアノコンペティションは準備のハードルが高いコンクールですが、春から夏にかけて課題曲に向き合い、本番での演奏経験をすることは、何よりも大きな学びと成長の機会になります。

生徒さん一人一人に合った経験を積む場として、ぜひ提携コンクールとピティナ・ピアノコンペティションをご活用ください!

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